【人生時計-ジャネーの法則からみる人生の半分とは】

高校3年生の時、進路相談で来たどこかの大学教授が【人生時計】について語っていたことを思い出す。

【人生時計】とは、簡単に言うと、人間の生涯年齢を80歳と仮定して、生まれたばかりの0歳と死を迎えるを80歳を午前0時とした場合に、「君たちは今何時だと思う?」という自己啓発に近い話文句である。

高校3年生だと18歳だから、18/80となりそれを時計に換算すると、今はまだ午前5時24分である。

つまり、「人生まだまだこれからだ」と言うのだ。

20歳、つまりは午前6時になって、眠りから覚める。

それまでは夢の中で良い。

20歳になって初めて社会に対して活動を見せる時期なのだと言う。

仮に朝起きてから支度をして、仕事に行く通勤時間、そして業務を遂行して家に帰ってくる時間を午前6時から午後19時30分とすると、20歳-65歳までが、社会活動期間となる。

それはいわゆる会社の定時と合致する。

0-20歳までは夢を見る期間又は社会に出るための準備期間であり、65歳の定年後は明日という来世に向けてゆっくりと過ごす時間なのである。

高校3年生のこの時期は、進路を考えていく上で、この先たっぷりと時間がある。だから、焦らずやりたいことを見つけて行こうということ暗示しているのだ。

こういう【人生時計】という自己啓発話は色々なところで出てくる話でもあるが、私はその【人生時計】の概念に盲点を見つけた。

ジャネーの法則の存在だ。

ジャネーの法則とは、人が体感する時間間隔は年齢によって変化するという概念である。

私自身も小学校3年生が永遠に続くと思った記憶がある。 

ジャネーの法則というのは、単純に言えば大人の方が子供の時より時間が短く感じるということであるが、その理由として年齢が上がるにつれて経験値が高くなることで、日常に起こる事象に対して新しい体験が減ることが原因だと言われている。

では、ジャネーの法則が実際に存在するとして、それを加味した【人生時計】を考えると、人生の半分とは何歳の時なのだろうか。

通常の【人生時計】であれば、80歳の半分の40歳が半分ということになるが・・・・・・。

ジャネーの法則という年齢による時間感覚の違いを加味した場合、

人生の半分とは、「19歳」だそうだ。

19歳など、もうとっくに過ぎている。

私は28歳だ。

人生の時間は半分も残っていないのかと考えると恐ろしい。

改めて有意義な人生を送るために、もっと頑張らないといけない。そう思う。